こんにちは。まみんです。
あと3日でアカデミー賞が決定ですかね??
Netflixから【ROMA】ローマという作品が候補になっていますね。
これ受賞したら、とんでもないことになるんじゃないですか??
*受賞しましたね!監督賞!
なんか時代が変わってしまうような、、。ついにネット配信の時代になってしまうのでしょうか?
昔はしょっちゅう映画館にも足を運んでいましたが、近頃はめっきりドラマの方に傾倒してしまっていて、無精もいいところです。。
Netflixで配信されていたので、私も【ROMA】は観ました。
モノクロなので、検索していると目立つんですよね。
簡単なストーリーは
1970年代初頭のメキシコ。首都メキシコシティのROMAという地域で、富裕層の大家族に仕える女性のお話。
彼女の身に降りかかる出来事を通し、一人の家政婦と雇い主との関係が描かれていく。
ゆるゆるな感想ですが
1970年代始めというと、第19回のオリンピックが1968年にメキシコで開催されたので、その直後の高度成長期の中で揺れ動いている国内状況(日本もその一つ前なので同じような感じだったのでしょうが)が想像できますね。
貧富の差が出始め、学生運動や暴動なども盛んに行われていた中で、主人公のような生活をしていた人は多かったと思います。
主人公クレオが仕える家には医師の旦那アントニオと妻ソフィア、そして子供が4人と祖母。
夫婦の関係は正直うまくいっていない様子。
ある日、クレオ自身も望まぬ妊娠をしてしまうが、仕事を辞めるわけにもいかない。
幸い、雇い主はクレオを理解し、あたたかくサポートまでしてくれる。
主人公は言葉も少なく、喜怒哀楽も少なめ。
妊娠が発覚しても、その父親になるべく男に逃げられても泣きも嘆きもしない。
そーっと受け止めていくので、こちらも少し冷静にならなきゃ!と自重してしまうのですが、正直言って、妊娠させた男は最後までクズでしたよ。。
最後の最後に本音を言うシーンがまさに海辺のシーンなのですが、とっても綺麗ですね。これは印象に残ります。モノクロなのに、陽が入っているように見えますね。
私は映像とか全く無知ですが、モノクロだからこそ、ゆっくり伝わることがあるんだなぁと感じました。
監督はアルフォンソ・キュアロン。彼の想いが詰まっている、今までの作品とは異なった、半自伝的作品ですね。
コレ!といった起承転結が大きくある訳ではないのですが、ジリジリきます。
メキシコも大きな地震を経験している国なので、病院内で地震が起きる!というなんともぞーっとするシーンがあるのですが、その後に色々な暴動が起きたりして、全体的に悪い方向に行くんじゃないかと思えました。
大きなくくりでメキシコというと、クレオのような容姿の方々を想像しがちですが、彼女たちは先住民族系の子孫たちであり、いわゆる白人系(薄い)の方々も多く存在します。
話す言葉がやや違いますね。【】で訳されています。
家族、と言うと血族と思いがちですが、遠い親戚より近くの他人じゃないですが、心通じ合う人こそ家族なんじゃないかなぁと思いました。
別にこの作品が家政婦との友情、愛情を描いている訳ではないし、とても奥深いもので、見る人によっても捉え方は違くなるはずです。
夫とうまくいかないソフィアはなんだかんだでクレオを頼り、小さいながらも共通点が見え始めますし。
求められている!と言うささやかで確固たる感情がほっとさせてくれた気がしました。
久しぶりに白黒映画。舞台はメキシコ。
1970年代始めのメキシコシティ、とってもカッコよく見えました。オシャレだし。
Netflixが観れる環境の方ならオススメです!
ゴールデングローブ賞では外国語映画賞と監督賞を受賞しています。
心揺さぶられてみてください。
*思春期の子供と見るのは▲。Netflixは基本モザイクとかないので、今回は成人男性の生まれたままの格好と、生まれたばかりの赤ちゃんが死産で生まれる様が出てきます。
赤ちゃんは本物であって欲しくないです。人形だと願いますがリアルでした。
雇い主の子供達は主人公クレオが大好き。
小さい時に優しくしてくた人って忘れられないし、ずーっと残りますよね。
それは奴隷制度があったアメリカの南部とかでも同じだったみたいですが、この作品がいいのは、家族がクレオを好いていてくれて、家族の一員として迎えてくれて、そして守っていてくれていると言うこと。
いろんな雇用主がいる中で、クレオはいい雇い主に出会ったんじゃないですかね。
余計なお世話ですが、雇い主の子供達が大人になってこうなっちゃうのかなぁと少し心配しました。
同じくNetflixで配信されている【MADE IN MEXICO】です。(リアリティ番組)
メキシコシティは変化してましたが、メイドとして雇われている人種も雇い主の人種も変化はありませんでした。もう少し時間がかかりそうですね。