ここ数週間、イスラム勢力であるタリバン政権が、20年も経った今、再び権力を掌握したというニュースを聞きますよね。
自分だけ荷物と現金持って海外に逃げちゃった大統領とか今後どう言い訳するんだろ?とか思いますが、どうにか悪い方向にいかないように祈るばかりです。。
遠い異国の平和ボケした国に住む私には、このようなことに口を挟んだり首を突っ込んだりはできませんが、「知る!」ってことはできますもんね。
なので、今回はNetflixを契約している方にはかなりオススメできる映画の紹介です。
(ネットフリックス内なら無料で観れるってことですね)
タイトルは邦題【生きのびるために】(2017)
元のタイトルは【Breadwinner】です。
上の女の子が主人公パヴァーナ、11歳。
舞台は2001年、アメリカ同時多発テロ事件後のアフガニスタン、カブール。
元教師の父親と路上で物を売ったり、パシュトー語とダリー語の読み聞かせでどうにか生計を立てている。
そんなある日、タリバンの自警団から本を持っているなどの言いがかりをつけられ父は投獄されてしまう。
家族は父のほかは、母親、姉で男性は幼い弟のみ(兄は他界)。女性だけでは外出はおろか買い物さえままならない。
そのためパヴァーナは髪の毛を短く切り、男の子として家族を支えていくことを決め、そしていつか父を解放させることを誓う。
上の2人は同一人物。右が男の子としている時の様子。
同じ境遇のお友達がいるのは心強かったはず(写真中央)。
大好きな韓流ドラマで、勝手に女の子が男の子になりきっているのとは訳が違う!
女性は顔も覆い露出をさせてはいけないし、12歳とかでも平気で結婚させられたりとかまぁ本当にこんなことが許されるのか??の疑問の連続なのですが、これが現実でしたし、今後また同じ境遇になりそうな危い予感がしてならないです。
どれをとっても、私たちにとってはあまりにも日常的なことが制限(お買い物、女子だけで外出、勉強すること、本を読むこと)されすぎて、なぜ?なぜ?って。
実際テレビ局の女性アナウンサーは最初は変わらず活動させる!ようなそぶりでしたが、体制が変わったんだ!と追い出されたとのニュースを見ました。
このままで行くと女性は教育、車の免許、公の場での発言などが制限されそう・・。
マララさんみたいな勇気のある子供が出てきて、危ない目に合わないといいんだけど。。
日本も難民支援とかして欲しいなと思いますが、0.04%くらいでしたっけ?
ほぼほぼ認定されないんですよね。
この映画を通じて少しでも今置かれている状況を一人でも多くの人が知れたらいいですよね。
制作にはアンジェリーナ・ジョリーさんも協力されているそうです。
私の大好きな女優さん、ジェニファー・アニストンの幸せを奪った女!みたいに毎度思うのですが、アンジェリーナ・ジョリーのしていることには素直に頭が下がりますね。
とっても物語がわかりやすく何かを押し付けるわけでもなく、見終えた私たちが考えることに委ねているのかな?
私はほんと身の安全が確保されて欲しいし、ジェンダーに関係なく教育を受けて欲しいし、生きている以上みんな平等!まではいかなくても、たまたま生まれた国が支配的だったが故に幼い子たちまでもが生きのびるためにいろんな犠牲を払わなくてもよい世界になればいいなぁとは切に思いました。
一家の稼ぎ手のことを元のタイトルのBreadwinnerと言うそうです。
映像は綺麗だし、一見の価値がある作品です!
ネットフリックスの契約がない方は、いつかテレビで放映すればいいのですが(するべきだけど、、しないですよね)、DVD、ブルーレイが出ていますので、参考までに。
本も出てました!2002年にもう出ていたのですね。
知っていそうで知らない、、、知るのが少しためらわれる・・ような物語ではありますが現実起きていることなので、知ることから始めるのもいいですね。